【備忘録】電子ピアノkawai ca65 鍵盤が重くなるので自力で修理する
2年半ほど使っていたkawai ca65の鍵盤が数ヶ月前から重くなった。最初は2,3個程度の鍵盤だけだったが、次第に殆どの鍵盤が重くなっていくので修理することにした。
追記 2016/9/20 詳しい修理方法を載せました
(1)原因
重くなる原因は2つあった。いずれも木製鍵盤先についている多層構造のフェルトとシリコン系のフィルムが悪さをしているようだ。
原因①
フィルムが経年劣化によって粘着性を帯びることで、この部分を叩いているアクションハンマーの金属部分との間にベタつきが生じる。
原因②
アクションによってフェルトとフィルムがズレたり、またフィルムが破けたりしている。これによりフェルトとフィルムの間にある粘着層が表に出てしまい、原因①と同じようなベタつきが生じる。
(2)対策
原因①についてはyoutubeで同じような症状を上げている動画があった。これについてはフィルムとアクションハンマー金属部分を無水エタノールで拭き取ることで解決できる。しかし原因②が生じる可能性は残るため対症療法でしかない。
原因②についてはフィルムを貼り直すしかない。そこで下記フィルムを所定のサイズに切り取って貼り付けることにした。原因①のベタつき原因はおそらく加水分解によるものなので、加水分解のおこらないポリエチレン製のものとした。
日東 超高分子量ポリエチレンNo.4430 0.25mm×19mm×10m 4430X25X19
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上記フィルムは粘着層があるため、そのまま貼り付けることができる。しかしアクションによって何度も打撃を受けるため、この粘着層では粘着力が足りなかった。そこで瞬間接着剤でフェルト層とフィルム層をくっつけることにした。
(3)結果
重くなることは無くなった。しかし若干鍵盤のクリック感が弱まった感じがする。また接着剤で止めたことでフェルトの柔軟性が削がれ、鍵盤の柔らかさが少し落ちたような気がする。長時間ピアノを弾く場合、指の疲れが増すかもしれない。
(4)終わりに
ピアノが保証期限内であれば、メーカーに直してもらった方がいいと思う。しかしこの問題が仕様によるものであれば、また後で鍵盤が重くなる。なのでその都度メーカーを呼ぶのが面倒であれば、自分で直してもよいかもしれない。手間はあまりかからないので、また壊れたらわたしは自分で直そうと思う。そもそも弄っちゃったから保証うけられないけど。