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【投資】投資のやり方 理屈編

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始め方編はこちら

baisoku.hatenablog.com

 

はじめに ~なぜ理屈を知る必要があるか

世界の株式資産価値は、大きな戦争や金融危機を乗り越えて200年間右肩上がりを続けている(下図)。よって暴落を恐れず株を持ち続けていれば、その利益に預かれる。しかし暴落があると心理的に不安になるため資産を売却してしまうことが多く、せっかくの利益を逃してしまうことが多々ある。そこで心理的な支えとして、理屈を知っておく必要がある。

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大切なこと ~リスクの把握

個人で投資を行う場合に最も大切なことは、どれくらい下落する可能性があるかを把握することである。大きな暴落があった際に、生活費等の支出によって不本意に資産を売却することを避けるためである。一方でリスクをとればリターンも大きくなるため、自分が許容できる最大限のリスクは取るべきである。

投資対象 ~企業・地域を分散させる

リスク把握には、複数の企業・地域を投資対象とした分散投資とする必要がある。個別の企業や地域に投資すると、不祥事や市場環境の変化があった際に想定外の下落が起きる可能性がある。分散投資をすることで予期せぬリスクを抑えることができる。

 分散投資を行う場合、投資信託のインデックスファンドを購入するのが現実的。若干の手数料を支払う必要があるが、手軽に数百~数千の企業群に分散投資ができる。ファンド選びで最も大切なことは、手数料の安いものを選ぶこと。過去の運用成績の良し悪しは将来の良し悪しを保証しないのに対し、手数料は確実なマイナス要素であるからだ。

投資手法 ~資産を持ち続ける

株価変動は短・中・長期の動きがあり、それぞれの値動きに応じた投資手法がある(下図)。しかし個人で投資を行う場合、長期の値動きに応じたバイアンドホールド(一度買ったら売らない)で行うのが現実的だ。短期値動きで売り買いする場合、1日中値動きを見ていなければならないし、中期の場合は企業分析や各国金融政策の予想などを行わなければならない。これは普通の人には不可能だし、そもそもできる人がいるのかも怪しい。

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参考図書

①水瀬ケンイチ お金は寝かせて増やしなさい

個人投資家による解説書。実体験に基づいた暴落時の心境などがとても参考になる。

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

 

 

山崎元 図解山崎元のお金に強くなる

専門家による解説書。このまとめの殆どはこの本を参考にしている。

図解 山崎元のお金に強くなる!

図解 山崎元のお金に強くなる!

 

 

③バートン・マルキール ウォール街のランダム・ウォーカー

古典的名著。難解な部分もあるが、長期投資の有用性の理論的背景を抑えることができる。