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【ゲーム】cities:skylines 俺の街 その1

 

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cities:skylinesで今作ってる街である福岡市を紹介しようと思います。地名はランダムで決めてるのでわけわかんないことになってます。実際の福岡市と関係ないです。

 

2019.06.20 追記

この街のデータはゲームアップデートにより開けなくなったため、記事はここまでです。このゲーム唯一の弱点

 

福岡市概要

 

福岡市は複数の地域が時代とともに発展した街である。

かつては15世紀頃に興った望海坂城(のぞみざかじょう)周辺と、その後に発展した福岡城周辺が共栄していた。その後19世紀頃になると福岡城北部の湿地帯の開発が進み、また鉄道網が整備されたことで新市街地が発展した。20世紀に入ると新市街地周辺は大規模開発され、近辺に大工業地帯やベッドタウンが整備された。

 

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福岡市俯瞰図。かつては手前の2城を中心に発展していたが、湿地帯の大開発により街の中心は新市街地へと移った。

 

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色付きラインは鉄道網。ほとんどの鉄道は新市街に向かう。望海坂周辺は鉄道技術が発展する前に都市化が進んでしまったため、鉄道網が貧弱である。

 

望海坂城地区

 

望海坂城地区は最初期から存在する城郭都市である。穏やかな河口を中心に塩や香辛料の交易で発展した。16世紀に東北部で福岡城が興ると防衛のため郊外を城壁で囲い、現在の望海坂城区域の大枠が定まった。

その後も街は発展を続けたが、城壁がそれ以上の発展を妨げることとなった。また鉄道等の高速交通機関を域内に新設できなかったこともあり、19世紀以降は福岡城以北に中核都市の地位を譲ってしまった。

 

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望海坂城地区全体図 番号は記事の写真番号に対応している

 

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写真① 望海坂城地区は歴史ある街であるため、強力な景観規制が敷かれている。また一部を除き高さ制限が敷かれ、20m以上の建築物は建築不可となっている。

 

望海坂城の交通

 

望海坂城はその歴史から独特な交通網を形成している。

過去の時代は石畳の放射状道路と運河による水運が交通の中心であり、道路網は現在も交通の基盤として活躍している。

一方で運河による渡河は交通の要の地位を失い、観光用の遊覧船と一部の住民の生活の足にとどまっている。

 

 

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写真② 河口付近には多くの船が駐留する。中心に映っている帆船が遊覧船と生活の足を兼ねている。帆は飾りであり実際はエンジンで動いている。

 

近代に入り鉄道技術が発展しても、望海坂城地区はその都市構造から鉄道の敷設が難しく、高速交通網の構築に出遅れてしまった。このことが当地区の都市としての地位の低下に繋がってしまう。地区に鉄道網が整備されたのは現代になってからであり、都市の外周部に設けられた。

鉄道網は福岡市へ向かう中央線と、地区内外周部にアクセスする環状線が基盤となっている。特に環状線は城壁を再利用して構築したため、その独特な景色は望海坂城地区のランドマークとなっている。

都市中心部には鉄道の代わりに路面電車を張り巡らせている。かつて交易路となっていた幅広道路を軌道化し、望海坂城から福岡市中心部までを結んでいる。

 

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望海坂地区から福岡市までの路線図。外部アクセスはターミナル駅を経由する必要があり不便な事情がある。

 

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写真③ 環状に張られた城壁のおかげで容易に環状線を敷設できた。19世紀に再構築された城壁の上を鉄道が走る。

 

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写真④ 望海坂城中央広場から福岡城へと向かう街道は、かつて塩の道と呼ばれた交易路であった。現在は路面電車が走り、福岡市中心地までを結んでいる。

 

また同様の理由で高速道路を域内に敷設することもできないため、鉄道と同様に環状都市高速が敷かれている。しかし長距離自動車道自体は街を分断する形で直線状に敷かれている。これは過去の大戦中に敷かれたもので、物流の効率輸送のため迂回することなくぶった切ったのである。現在は景観上の観点から大きな問題となっているが、一方で福岡市へ向かう大動脈としての機能を果たしている。

 

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街をぶった切る形で横に走る高速道路。戦時中の負の遺産である。

 

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おまけ 生類憐れみの令。街中が犬の糞まみれになり、1ヶ月で廃止された。

 

 

 望海坂城の文化

 

望海坂城は中世の景色を色濃く残す歴史都市であり、多くの観光客が訪問する。北部のフェリー港が都市の玄関口である。入港すると都市が一望できるが、特筆すべきは夕暮れの特定の時間に入港すると、太陽と都市の街灯が相まって、燃える都市と呼ばれる全体が赤く染まる景色を堪能できる。

都市全体は厳しい景観規制が敷かれ、全体的にルネサンス様式で統一された町並みとなっているが、ゴシック建築の時計塔や庁舎が合間に見える。

 

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写真⑤ 燃える都市。手前の灯台は交易路を2本追加してくれそうだが、現在は陳腐化したため灯台としての機能は無い。

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写真⑥ ゴシック様式の望海坂城と時計塔の合間を縫うように高速道路が駆け抜ける。トップクラスの絶景ポイント

 

都市中央の広場は、かつての市民政治の中心であった。広場での活発な議論の末に、広場の先に鎮座する城へ上奏奉られていた。現在の政治の中心は川の南対岸の地区に移り、城は象徴的な意味のみを持つようになった。

 

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写真⑦ 現在の中央広場は望海坂城公園への入り口となっている。ここから放射状に域内各地へ向かえる。

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写真⑧ 手前の教会風建築が行政庁舎。奥に裁判所、議会議事堂がある。これらは三角状に道路が直結しており、三権分立の理想の距離感をイメージしている。



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おまけ 本能寺の変。城の裏手に河を背負っているため、豊富な水により速やかに鎮火された。

 

 まとめ

 

望海坂城地区は城壁に開発を阻まれ、都市の拡張ができず、近代化に取り残された街であった。しかしそのことで無秩序な都市の拡大を防ぎ、行政効率を高めることに成功し、また地域の自然を壊さずに調和した町並みを形成できていることから、近年は再評価の流れもある。望海坂城地区は歴史を土台とした味わい深い都市であるのだ。

 

 

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写真⑨⑩ 度々発展を妨げてきた城壁だが、都市のスプロール化を防ぎ、周辺環境を守ってきた。万事塞翁が馬である。

 

次回

次回は福岡城地区について紹介します。天然の要塞に守られた歴史をもつ、自由な風土の都市です。

 

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城から街を見下ろす。自由闊達に発展した都市である。



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