ピアノと書評日記

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【ゲーム】cities:skylines 自然な街の作り方 その4

 

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前回

初回

 

宿場町の性格

 

さて今回は宿場町を作っていこう。

 

宿場町は江戸時代の初期に成立した形式であり、参勤交代制度の確立とともに発展した。街の中心には大名が宿泊する本陣が設けられ、その近辺には比較的身分の高い者が住まい、街道沿いに鰻の寝床のように家屋が立ち並ぶのが特徴だ。そして敵から城を守る関所としての役割もあるため、街の入り口には見付が設けられ、進撃を防ぐため道は入り組ませてある。

宿場町は地域ごとの特徴が薄く、小田原のような複合都市(宿場町+城下町)を除けば、上記のような共通の特徴がある。*1

 

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宿場町の構成。東海道の宿場を下敷きに各地で同様の宿場町が作られた。

 

宿場町を作る

 

さてゲーム上では宿場町はすぐ出来てしまうため、今回は複数の宿場町を作ることにした。ここでは下記について配慮した。

  • 城と城を結ぶ街道沿いで、かつ山あいで他の形式に発展しない場所に設ける
  • 街道の分岐点(追分)で、交通の要衝となる場所に設ける

 

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藤岡村は街道が分岐する追分に発生した宿場町だ

 

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刈谷村は山あいの宿場町だ

 

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伊賀村は山の麓に発生した風光明媚な宿場町だ

 

地域の全体構成を考える

 

さて宿場町は街道沿いに設けられるため、街道全体の計画や地域全体の関係なども今回は考えていきたい。

 

初回は在郷町、前回は門前町ときて今回は宿場町3つを作り、現在は都合5つの地区がある。これに加えて今後は城下町、湊町、また中世欧州風の農地を作る予定なので、全体像は下記のイメージで考えている。

 

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青島の全体像。南部の湿地帯は現在の技術では開発できない設定だ。

 

次回予告 中世ヨーロッパ農牧地帯

 

次回はいよいよ城下町、と思ったが必要人口が足りなかったため、中世ヨーロッパ風の農地を作ろうと思う。封建主義時代のヨーロッパ農地は、日本の町並みとは全く違う構造でありこれもまた面白いのだ。

 

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平地で侵攻が容易な欧州都市は、要塞化のため必然と同心円状に町が出来上がる

 

 

*1:外川淳:城下町・門前町・宿場町が分かる本